●英国サッカー界の虫歯事情●|長岡歯科ブログ

長岡歯科ブログ Blog

●英国サッカー界の虫歯事情●

こんにちは、いかがおすごしですか。

寒かったり暖かくなったり雨が降ったり、着るものに困る気候が続いていますね。
空気も乾燥してきましたし、そろそろ風邪が流行り始める季節、体調を崩しやすいとは思いますが、風邪等にお気をつけ下さい。
私は鼻水が少し出る気がしますが、気づかないふりをしておけばその内治ると思っています。スタッフその1です。

先日このような記事を読みました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151104-00000026-jij_afp-int

英国サッカー界における虫歯事情に関する記事です。
まとめると、検査を受けた中の40%の選手の口腔内に虫歯があり、歯周病に関しては軽度重度を合わせて全体の約80%の選手に見つかったそうです。

その中で虫歯や歯周病、その他の不快な症状でプレーや練習に支障が出ている選手が7%に達しているとのこと。これはなんとも見逃せない問題です!海外では歯に対する意識が日本と比べて高いイメージがあったので、これは意外な調査結果だと思いました。

ここで自分なりに原因を考えてみました。
この記事の最後の方で否定をしていますが、やはりスポーツドリンクが要因の可能性もあると思います。糖分の入った飲み物を口に含んで何時間もそのままなのは、所謂「だらだら飲み」と同じ状態になるのではないかと思います。
虫歯とは、虫歯菌が糖分を餌にして酸をせっせと出し、歯の表面が溶かされていく病気です。
普段の食事でもお口の中のphは酸性に傾きますが、通常は唾液が酸性を中和し、溶けた歯の表面を修復「再石灰化」してくれるので事なきを得るのです。
ところが試合中、練習中等に四六時中スポーツドリンク等の糖分の入った飲料を飲み、溶けた歯の表面を「再石灰化」する暇を与えないと、「再石灰化」による修復が間に合わず、虫歯になってしまうケースが多いのではないでしょうか。

それから、歯の食いしばりも要因の一つではないかと思われます。
プレー中に強い力を込める時や、他からの衝撃を受ける際、どうしても歯を食いしばる事が多いのではないでしょうか。
歯の食いしばりには様々な症状が起こります。
強い力が歯の根元に加わると、歯の根元が砕けるように割れてしまう「楔状欠損」や、歯の表面が欠けたり、酷い時には歯が割れる事もあります。
既に治療してある歯の詰め物は、強い力が加わる事で取れてしまうことも多く、このように、虫歯ではないのに歯の食いしばりによって虫歯と同じような状態になってしまうのです。

歯ブラシをきちんとしているのに、虫歯のような状態になってしまうのはとても勿体ない事ですし、様々な症状が出てお辛いと思うので、このような症状の方にはマウスピースの使用をお薦めしております。

余談ですが、最近話題のラグビー選手は衝撃から守る為にマウスピースを使っていますよね。ラグビー選手が使っているのはスポーツ用の分厚いものですが。
サッカー選手はあまり見た事がありません。ヘディングの時の衝撃を考えると使って頂きたいなぁ、とたまに考える事があります。
もし思い当たる症状があり、もしかして歯をくいしばっているのでは?とお考えの方は是非一度ご相談くださいね。

その他、親知らずの痛みや、クラブチームにお抱えの歯科医師がほぼいないことなどが要因になっているようです。もし長岡歯科の近くにプレミアリーグのチームのクラブハウスがあったなら、喜んでチームスタッフに立候補させて頂くのですが…。

記事によると、親知らずに関しては、かの有名なロビンファンペルシーも親知らずを抜歯したことでプレーが向上したとのことです。
☆親知らずを抜くとこうなるようです☆
↑親知らずを抜歯するかしないか迷っておられる方必見です。トラップ上手すぎて脱帽です。

好きな選手が虫歯だらけかもしれない、と思うと辛いですが、サッカー界も選手の口腔内の衛生状態に目を向け、積極的に改善し、プレーの質が向上したら、歯科に関わる者としてとても嬉しく思います。

Doctors File 東京ドクターズ interview 唾液検査装置SillHa