治療後の歯の痛みが気になる方へ|それは「歯髄充血」かもしれません
治療後に歯が痛い…これって大丈夫?
「虫歯治療の後から歯が痛い」
「冷たいものがしみるようになった」
そんな経験はありませんか?
虫歯を削った直後に歯がしみたり、ズキッとした痛みが出る場合があります。これは、虫歯の治療で神経に近い部分を触れたことで、「歯髄充血(しずいじゅうけつ)」という状態が起きている可能性があります。
歯髄充血とは?
歯髄充血とは、虫歯を削る刺激で歯の神経(歯髄)が炎症を起こし、毛細血管が拡張している状態を指します。
これは知覚過敏のような一時的な痛みが出ることが特徴です。
▶ 痛みの症状の一例:
-
冷たいもの・熱いものでしみる
-
噛んだ時に違和感がある
-
何もしていなくてもズキズキすることがある(重症化)
この症状が数日〜数週間で落ち着く場合もあれば、逆に悪化して「歯髄炎」に進行することもあります。そうなると、神経を取る治療(抜髄)が必要になる場合があります。
なぜ治療後に痛みが出るのか?
虫歯を削る際は、極力刺激を与えないよう慎重に行います。
手用の器具を使ってゆっくり、できるだけ削る量も抑えています。
それでも虫歯が深く、神経ギリギリまで虫歯菌が侵食している場合は、やむを得ず神経に近い部分まで削る必要があります。
この時、神経が刺激されて痛みが出ることがあるのです。
神経はできるだけ残すのが理想!
神経を取ると痛みはおさまりますが、歯に栄養が行き渡らなくなり、時間が経つと歯がもろくなることがあります。
この状態は「枯れ木」のようになり、将来的な破折や抜歯のリスクが高まります。
そのため、私たち歯科医はできる限り神経を残す治療を目指しています。
歯髄充血を和らげるには?
治療後に歯が痛む場合は、以下のことに気をつけてみてください。
✅ 自宅でできる対処法:
-
硬いものを噛まないようにする
-
冷たい飲み物や熱い食べ物を避ける
-
患部をあまり刺激しないようにする
このようにそっと保護してあげることで、歯の内部では「第二象牙質」という新しい層が形成され、痛みが和らぐこともあります。
歯科での対応について
症状が強い場合には、知覚過敏抑制剤を塗布して刺激をブロックする処置を行うこともあります。
また、レントゲンで状態を確認し、神経を残すべきか、抜くべきか慎重に判断します。
治療後の歯の痛みは早めに相談を
「治療後に歯が痛む」というのは、珍しいことではありません。
ほとんどの場合、時間の経過とともに治まってくるケースが多いですが、
痛みが増してきたり、長引くようであれば歯髄炎へ進行するリスクもあるため、早めの受診をおすすめします。
気になることがあれば、お気軽にご相談くださいね😊🦷