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歯の神経を取るとどうなる?

歯医者で「神経を取る」と言われたけど…それってどういう意味?

「歯がズキズキ痛くて歯医者に行ったら、『神経を取りましょう』と言われた」
でも、何の説明もなくそのまま治療が始まってしまった…という方も少なくありません。

歯は三層構造でできており、

  • 表面:エナメル質

  • 中間:象牙質

  • 内側:歯髄(しずい)(いわゆる“神経”)

この「歯髄」の中に血管や神経が通っていて、歯に栄養を運び、痛みなどを感じ取る役割を果たしています。

歯の神経を取る治療=根管治療(こんかんちりょう)

歯の神経を取る治療は「抜随(ばつずい)」と呼ばれ、正式には根管治療といいます。

▼治療の流れはこちら👇

  1. 虫歯に冒された歯の神経をすべて除去(※部分的に残すことはできません)

  2. 歯の根の中の空洞「根管」を丁寧に清掃・消毒

  3. 根管に薬を詰めて密閉

  4. 土台(コア)を入れ、最終的に被せ物(クラウン)を装着

前歯は1本の根管が多いですが、奥歯には1〜4本の根管があり、時間も治療回数も多く必要になることがあります。
また、根の形が複雑だったり、膿が溜まっている場合は、難治性根管となりさらに時間がかかります😥

歯の神経を取るとどうなる?【3つのリスク】

歯の神経を取ると、以下のようなデメリットがあります。

① 歯に栄養が届かなくなる

神経とともに通っていた血管がなくなることで、歯に栄養が行き渡らなくなります。
これにより歯の新陳代謝がなくなり、枯れ木のように脆くなるのです🍂

② 痛みを感じなくなる

これは一見メリットのように思われがちですが、実は危険も。
再び虫歯になっても痛みに気づかず、虫歯がかなり進行してから発見されるケースも多くあります。

③ 歯の寿命が短くなる

神経を取った歯は、見た目が黒ずんできたり、割れたり欠けたりしやすくなるため、長持ちしにくくなります。
特に硬いものを噛んだときに突然「歯が割れた!」なんてことも…😢

歯の神経を取らないためにできること

もちろん、神経にまで虫歯が達してしまっている場合には抜随が必要です。
しかし、できるだけ神経を取らずに済むようにするための予防が何より大切です。

✔️ 定期的な歯科検診
✔️ 毎日の丁寧なセルフケア(歯磨き・フロス)
✔️ 食生活の見直し

これらを習慣にすることで、「歯の神経を取る治療を避ける」ことが可能になります✨

歯の神経を取るとどうなる?【簡潔に復習】

  • 歯の神経を取ると、痛みはなくなるけれど寿命も短くなる

  • 栄養が届かず、歯が脆く・黒くなってしまう

  • 再発に気づきにくく、最悪の場合は抜歯になるリスクも

だからこそ、虫歯が小さいうちに見つけて治すこと、そして虫歯にならないようにすることがとても大事なんです😊

最後に:治療内容に不安がある方へ

「神経を取った方がいい」と言われて不安に感じることもあると思います。
どんな治療にもメリット・デメリットがあるため、納得してから治療を受けることが大切です。

疑問や不安があれば、いつでもスタッフにご相談くださいね☺️
一緒にご自身の歯を守っていきましょう🦷✨

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