犬歯の重要性とは?見た目だけでなく噛み合わせにも深く関係しています
🦷犬歯の重要性について
今回は「犬歯の重要性」についてお話しします。
◉犬歯とは?
犬歯とは、前歯から3番目に位置する尖った歯で、「糸切り歯(いときりば)」とも呼ばれています。
特に上の犬歯は口を開けたときに見えやすく、見た目の印象にも大きく関わります。
形状は菱形に近く、先が尖っているのが特徴です。これは、人間がまだ動物的な生活をしていた時代の「牙の名残」とも言われています。
✅犬歯の3つの重要な役割
① 噛み合わせを守るストッパー機能
犬歯は根が深く、横からの力にとても強い構造をしています。
咀嚼(そしゃく)では縦の動きだけでなく、左右にも動かして食べ物をすり潰しています。
このとき、下あごを横にずらすと、犬歯同士が接触して顎の動きを制御します。
これにより、奥歯への負担を減らし、噛み合わせのバランスを整える役割を果たしているのです。
② 奥歯を守る
奥歯は縦の力には強いものの、横の力には弱いという特徴があります。
犬歯のストッパー機能がないと、奥歯に過剰な負担がかかり、歯の亀裂・知覚過敏・咬合痛などを引き起こすことも。
③ 見た目(審美性)にも重要
犬歯は笑ったときなど、前歯に近い場所にあるため、審美的な印象にも大きく影響します。
白く自然な犬歯は、口元全体の美しさを引き立てます。
🦷もし犬歯を失ってしまったら…
虫歯や歯周病、歯の破折などで犬歯を失ってしまった場合、放置せずに早めに対処が必要です。
機能的にも見た目的にも重要な歯なので、しっかりとした補綴(ほてつ)治療が求められます。
■欠損時の治療方法
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入れ歯
→ 金具が見えやすく、咀嚼力も弱め。取り外しや清掃がやや手間です。 -
ブリッジ
→ 犬歯の場合、前後3本を削って橋をかける必要があり、周囲の歯に負担がかかります。 -
インプラント(推奨)
→ 犬歯の機能性・審美性を両立させるには、インプラントが最も適しているといえます。
🔷犬歯にインプラント治療が最適な理由
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周囲の歯を削らずに治療可能
→ 欠損した場所にだけインプラントを埋め込むため、健康な歯を傷つけません。 -
審美性に優れる
→ 白く美しいジルコニア素材を使用するため、金属が見えず自然な見た目を実現。 -
高い咀嚼力の回復
→ 顎の骨としっかり結合するため、天然歯に近い咀嚼力が得られます。
→ 定期的なメンテナンスで長期間使用可能。
🏥当院のインプラント実績
当院では2001年の開院以来、数多くのインプラント治療を行ってきました。
犬歯の欠損や噛み合わせに関するご相談も随時承っております。お気軽にお問い合わせください😊
「犬歯の重要性」は、ただ目立つ歯というだけでなく、噛み合わせ・奥歯の保護・見た目の全てにおいて非常に重要な役割を果たしています。
失ってしまった場合には、できるだけ早く専門的な治療を受けることで、口腔内のバランスを取り戻すことができます。