【乳歯の打撲】子どもが歯をぶつけたときの正しい対応と注意点|長岡歯科ブログ

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【乳歯の打撲】子どもが歯をぶつけたときの正しい対応と注意点

小さなお子さんがいるご家庭では、「乳歯の打撲」はよくあるトラブルの一つです。
転んだり、顔をぶつけたりして「歯をぶつけた」と相談されるケースは非常に多く、見た目に大きな異常がなくても、 放置すると永久歯に影響を及ぼす可能性もあるため注意が必要です。

歯をぶつけた時の応急処置

乳歯の打撲で出血がある場合は、まず軽くうがいをして、清潔なガーゼやティッシュで圧迫止血しましょう。その後、保冷剤などで軽く冷やすと腫れや痛みの軽減に役立ちます。

【ケース別】乳歯の打撲後の対応

◆ 歯が欠けたとき

  • 欠けた歯の断面にピンク色の部分(神経)が見える場合、強い痛みがあり神経の治療が必要になります。

  • 小さな欠けであれば、経過観察や詰め物での修復で済むこともあります。

  • 欠けた歯片は、乾燥を防いで歯科医院に持参してください。

◆ 歯がグラグラしているとき

  • 生え変わりの時期が近ければ、自然に抜けるまで様子を見ることもあります。

  • まだ年齢的に早い場合には、固定をして様子を見る処置が必要です。

  • 神経がダメージを受けていないか、レントゲン検査や経過観察が重要です。

◆ 歯が完全に抜けてしまったとき

  • 一刻も早く歯科医院を受診しましょう。

  • 抜けた乳歯を乾燥させないように注意し、牛乳に浸す・ラップで包むなどの応急処置を行います。

  • 専用の「歯の保存液」も市販されており、緊急時に備えて常備しておくと安心です。

【乳歯の打撲と永久歯への影響】

乳歯の打撲後、数ヶ月してから歯が黒く変色することがあります。
これは、神経がダメージを受けて壊死(えし)し、歯の根のまわりで炎症が起きている状態です。
このまま放置すると、後から生えてくる永久歯に色や形の異常
が出ることもあります。

乳歯の打撲は「その後の経過」が大切!

「乳歯の打撲」は、その場限りの処置だけでは不十分です。
数ヶ月〜半年ごとに経過観察を行うことが大切であり、後から痛みや変色が出ることもあるため、定期的なチェックを忘れずに。

お子さんの大切な歯と将来の永久歯の健康を守るためにも、乳歯の打撲は軽く考えず、歯科医院での診察とフォローを心がけましょう。

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