唾液に注目!知られざる健康パワーとは|長岡歯科ブログ

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唾液に注目!知られざる健康パワーとは

唾液ってそんなに大事なの?

「よく噛んで食べましょう」とよく聞きますよね。
これは、食べ物を細かくすることで消化を助けるだけでなく、唾液の分泌を促進するという意味も含まれています。

唾液には「アミラーゼ」という酵素が含まれていて、食べ物に含まれるでんぷんを分解し、消化を助ける働きがあります👏

唾液の主な働き6つ

唾液はただの「口の中の水分」ではありません。
私たちの健康を支える、たくさんの機能を持っています。

① 食事・嚥下のサポート

唾液に含まれるムチンという成分が、食べ物をまとめて飲み込みやすくし、喉や食道の粘膜を保護してくれます。

② 消化の促進

アミラーゼなどの消化酵素が、食べ物のでんぷんを分解し、腸での消化吸収を助けます。

③ 口腔内の清潔を保つ

唾液には、食べカスや細菌を洗い流す自浄作用があります。
さらに、カルシウムやリン酸が歯のエナメル質を再石灰化し、虫歯予防にも効果的!

④ 味覚のサポート

唾液が味蕾(みらい)に味の成分を届けることで、味をしっかり感じることができます。

⑤ 粘膜の保護・保湿

唾液が口腔内の乾燥を防ぎ、傷つきやすい粘膜を守る働きをします。

⑥ 抗菌・抗ウイルス作用

唾液中にはリゾチームやIgAなどの抗菌成分が含まれ、細菌やウイルスの繁殖を抑える働きがあります。口内環境の悪化や口臭の予防、さらには癌の予防にも関係するといわれています。

唾液が不足すると…?

唾液の量が少なくなると、次のような問題が起こりやすくなります👇

  • 口臭が強くなる

  • 虫歯や歯周病のリスクが高くなる

  • 口が乾いて食事や会話がしにくくなる(口腔乾燥症)

  • 味が感じにくくなる

  • 口内炎や粘膜のトラブルが増える

1日に分泌される唾液の量は、成人で約1〜1.5リットル
普段は口の中に約2〜3mlの唾液が存在しているといわれていますが、加齢やストレス、薬の影響で唾液が減ることも。

唾液の分泌量を増やすには?

唾液の分泌を促すために、以下のような習慣が効果的です👇

  • よく噛んで食べる(噛む刺激が唾液腺を活性化)

  • 唾液腺マッサージ(耳下腺・顎下腺・舌下腺を指でやさしく刺激)

  • こまめな水分補給(脱水防止)

  • 鼻呼吸を意識する(口の中の乾燥を防ぐ)

  • ストレスを減らしてリラックスする(緊張状態では唾液分泌が減少)

唾液は「体の守り役」

普段あまり意識しないかもしれませんが、唾液は虫歯・口臭・消化・免疫など、私たちの健康にとって欠かせない存在です。

毎日の生活習慣を少し意識するだけでも、唾液の働きを高めることができます✨
口の中のトラブルを防ぎ、健康な毎日を送るために、ぜひ唾液の大切さを意識してみてくださいね☺️

 

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