【歯の神経を取る】治療とは?|長岡歯科ブログ

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【歯の神経を取る】治療とは?

 

 

突然ですが、みなさんは歯の神経を取る治療をしたことはありますか?

 

歯医者さんで「神経をとる必要がありますね」と言われると、

多くの方は「そんなにひどいの?」「神経をとって大丈夫なの?」と不安になるではないでしょうか。

実際、診療中でも「痛いんじゃないか」「歯の寿命は短くならない?」「治療回数は?」「どんな手順でやるの?」など、次々と疑問がわいてくる方が多いように思います。

 

歯の中にある“神経”は、普段まったく見えないものですし、どんな仕組みになっているのかも想像しにくいですよね。

「神経」と聞くと、それだけでなんだか怖い印象を持つのも無理はありません。「本当に神経まで取らなければいけないのか?」「もしかして抜かなくても治せるんじゃ?」と考えてしまうのも自然なことです。

 

しかし、「神経をとる治療(=根管治療)」は特別なものではありません。

むしろ、歯を守るための大切な治療のひとつです。

なんとなく“歯の寿命が短くなるようなイメージ”を持たれがちですが、実際には「神経をとらなかったら歯を失ってしまう」というケースがほとんどです。

つまり、神経をとる治療は“抜歯を避けるための最終手段”なのです。

 

1|「神経をとる治療」とは?正式名称は“根管治療”

「神経をとる治療」とは、歯の内部にある**歯髄(しずい)**と呼ばれる神経・血管を取り除き、きれいにしてから消毒・密閉する治療のことです。正式な名称は 「根管治療(こんかんちりょう)」 と言います。

 

歯の中は、外側がエナメル質、その下に象牙質(ぞうげしつ)、さらに奥に“歯髄”があります。この神経が、虫歯の進行や細菌感染によって炎症を起こすと激しい痛みが出て、放置すると歯ぐきや骨の中まで細菌が広がってしまうのです。

そのため、炎症が強い場合は「神経を残したまま治す」ことが不可能になり、

痛みの原因となる神経を除去する → 消毒 → 密閉

という流れが必要になります。

 

2|なぜ神経をとらなければいけないの?

理由はシンプルで…

✔ 神経が感染すると、治らないから

一度細菌が入り込んで炎症を起こした歯髄は、自然に元に戻ることはありません。炎症が進むと、

  • ズキズキ痛む
  • 温かいものがしみる
  • 夜に眠れないほど痛みが強い
  • 噛むだけで激痛
  • 顔が腫れる

といった症状が出てきます。

 

これらは、歯の内部に細菌が増え続けているサイン。

この状態で神経を残すことは不可能で、放置すると最終的には 抜歯 が必要になってしまいます

つまり、神経をとる治療は 歯を抜かないための最終手段 というわけです。

 

 

3|治療の流れ

 

STEP 1|麻酔をする(痛み対策)

まずはしっかりと麻酔をします。

鎮静の技術が進んでいるため、ほとんどの方が痛みを感じません。

炎症が強い場合は麻酔が効きにくいことがあるため、あらかじめ炎症を抑える処置をしてから本治療に入ることもあります。

 

STEP 2|歯の中の神経を取り除く

歯の真ん中にある「根管」と呼ばれる細い空間から、

炎症を起こした神経をていねいに取り除いていきます。

神経はとても細く、根っこが曲がっていたり、たくさん枝分かれしていることも多いため、高度な技術が求められます。

 

STEP 3|根管の洗浄・消毒

根管内部に細菌が残ると、あとから炎症が再発してしまいます。

そのため、専用の薬剤で繰り返していねいに洗浄し、細菌をできる限り除去します。

根管の形が複雑な場合や炎症が強い場合は数回に分けることもあり、ここが治療回数が増える理由です。

 

 

STEP 4|根管の密閉(根管充填)

根の中を空洞のままにしておくと、そこに細菌が入り込み再感染してしまいます。

そこで、最終的に「ガッタパーチャ」と呼ばれるゴムのような材料を隙間なく詰め、細菌が入らないように密閉します。

 

STEP 5|被せ物(クラウン)で補強する

神経をとった歯は、栄養の供給がなくなるためもろくなりやすい性質があります。そのまま使うと割れてしまう可能性が高いため、最終的には被せ物で歯を保護します。

  • セラミック
  • ジルコニア
  • プラスチック
    など、素材はいろいろあります。

これで治療完了です。

 

4|神経をとるメリット・デメリット

【メリット】

✔ 激しい痛みがなくなる

✔ 炎症の進行を止められる

✔ 抜歯を避けられる

✔ 歯を長く使うための最終手段になる

 

【デメリット】

✔ 歯がもろくなる

✔ 歯の色が暗くなることがある

✔ 被せ物が必要になる

✔ 治療回数が増えやすい

ただし、これらは 治療を避けた場合のリスク(抜歯・感染拡大)よりはるかに小さい ものです。

 

5|治療後の注意点

神経をとったあとは、歯が割れやすくなっています。

とくに注意したいのは…

  • 固いものを噛まない
  • 反対側で噛む
  • 早めに被せ物を入れる

被せ物を長期間入れないままだと、割れたり細菌が侵入したりして抜歯につながるため、治療完了まで通うことが大切です。

 

 

「神経をとる」という言葉だけ聞くと怖く聞こえますが、

実際には 歯を残すための前向きな治療 です。

 

・痛みの原因を取り除く

・炎症を抑える

・抜歯を避ける

・歯を長持ちさせる

これらのために必要な処置であり、決して悪いことではありません。

 

神経をとる治療について不安がある方は、遠慮せずいつでも相談してください。

 

 

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